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monasuky

monasukyのJagung Bakar。インドネシアの空の下で鋳金作品を猫と一緒にトウモロコシを焼きながら諦めずに作る、その記録。されど技法、なかれど技術、永い道のり完成は見えると遠のく。

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やはり、完成は見えると遠のく




それは数日前のこと
坩堝の中で金属が固まってしまいました。

途中で雨にやられたものの、ちゃんと焼き上げた鋳型。
天気さえ良ければ窯で失敗はしなくなりました。

新しい火床も順調で、いよいよ私の日本の鋳造貧乏技法完成なるか!と思っていたのです。すると、坩堝の中の金属は溶けたものの、途中で温度が上がらなくなりコークスを足し足し、延長戦へ。温度は下がる一方。どうしようもなく泣く泣く断念。

鋳込みの途中で諦めたのは、インドネシアで前に一回。
忘れもしないあの悲劇の坩堝割れ事変です。
悲劇の坩堝割れ事変

前から思っていたけれど、鋳造技術というのはちょっとでも調子に乗るといけないのです。うまく行くかもなんて絶対思っちゃだめなのです。図に乗ると、すごいしっぺ返しをされます。これでもかというくらい謙虚に謙虚に、鞴神さまにお神酒を捧げ、坩堝さまに金属を入れてコークスさまに火をつけなければならないのです。



中断したあと、鋳込みをしていた場所をきれいにきれいに片付けました。
猫が荒くれだった気持ちを落ち着けるために、突然する毛づくろいのようなもの。
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