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monasuky

monasukyのJagung Bakar。インドネシアの空の下で鋳金作品を猫と一緒にトウモロコシを焼きながら諦めずに作る、その記録。されど技法、なかれど技術、永い道のり完成は見えると遠のく。

牛のこと

牛は黙って働くものだと思っていました。

炎天下、重い農具を牽きながら右へ左へ、左へ右へ、
文句も言わずに田圃を耕す牛は感情がないように見えました。
お昼休憩の時間には、日陰でお弁当を広げる農夫、そして田圃に足を浸けたままの姿で待つ牛を目にします。
待つ牛は何か思いがあるように見える時と空っぽの時があります。なので、働いている時よりは感情があるように感じるのですが、また仕事が始まるとトラクターになります。日が暮れて仕事を終える時、牛が牽いていた重い農具は農夫が重そうに抱えて、ふたりはぶらぶらと帰ります。
そんな日常の中のある日、村の道で出くわした暴走危険牛。その牛は怒り爆発、牛舎から気が狂ったように飛び出してきて道路を暴走。牛の所有者である農夫は追いかけて行った。「ごめん、許してくれー」と言っていたような言っていなかったような。
立ち止まって振り返った牛は鼻の穴が大きくなっているように感じた。いやなことだってあるのよ、許せないことだってあるのよ、働きたくないことだってあるのよ。黙って働くなんて思わないで。
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