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monasuky

monasukyのJagung Bakar。インドネシアの空の下で鋳金作品を猫と一緒にトウモロコシを焼きながら諦めずに作る、その記録。されど技法、なかれど技術、永い道のり完成は見えると遠のく。

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インゴットケース

鋳込みの際に坩堝に余った金属を流し込む入れ物。
Jagung Bakar 愛用のもの
1、 お菓子を焼くための鉄製のパン。たこ焼みたいなかわいい金属ができる。
2、 牛のステーキ皿。約2.3kgの平べったい板ができる。下に付属の板を敷くとお洒落。持ち運び用のヘラも付いてます。

因みに、インドネシアの鋳造工房では余った金属は穴を掘って砂の上にそのまま出しちゃいますが、私はそれが気に入りません。ブー

間一髪とうもろこし

今日の鋳込みが終わり余熱でとうもろこしが焼き上がったと同時に、大雨が降り出して、工房は池、火床は水没しかけました。間一髪でとうもろこしまで焼けてよかった。今日も美味しかった。

宝探し

古地金屋の金属の値段がまた上がった。
真鍮 Rp.44,000-
ブロンズ Rp.125,000~Rp,150.000-
 
真鍮の地金は熔かすのがもったいないお宝が出てくるから多めに購入しなければなりません。
今日のお気に入りは黄金のカバと猫とヒョウ。
残念なのはどれも上半身しか入っていなかったこと。
ひとつあった下半身はどうやら別の動物のものでした。

なんということよ、400円とな

なんということよ
ジョグジャのMirotaというおみやげ物屋で高さ18cmの美しい鋳物をRp.40,000-で買いました。驚きは値段にあらず、なんと厚みが均一に1mm以下なのです。ロウで原型を作っているのは確かだけど、どこでどうやって鋳造しているのかな?
店員に尋ねてみたら「これは売れずにずっとここにあったから、知らないよ。」とのこと。
最近入荷したものだって知らないんじゃないの?
あっちこっち探せねばならないものを見つけてしまつた。

インカ式窯建て

インカ式というのはうそだけど
これは最近行き着いた燃料が豆炭と木炭の時の窯建て法。窯の真ん中に窯の奥に通じる送風用の通路をレンガでこしらえる。
乙ですねぇ。

スマイル チョロン

大きいのが「湯口」、金属が注ぎ込まれるところ。
インドネシア語ではCorong。
小さいのが「あがり」、金属が注ぎ込まれた時にここから鋳型の中の空気やガスが出てくる。
インドネシア語ではSaluran Angin。

いつか帰る日のことを思いながらの暇つぶし

日干し煉瓦を石でごちごち叩き潰して粉にします。石膏と砂と混ぜてロストワックスの鋳型の材料にします。

インドネシアの工房の鋳型(砂+石膏)に納得がいかなかったので、なんとなくやってみたら良すぎて止められなくなりました。通気性が良くて、鋳型が作り易くて、丈夫で、そして割り出し易くて、再利用し易い。

ごちごち作業はつらいけど、こんないい鋳型剤ありませぬ。日本に持ちて帰るべきか、いや、飛行機の預かり荷物は20kgまで、他にもっと大事な荷物がございます。

湯道の日


湯道を半田ゴテでつける日。
後ろにはマンゴの木、
その後ろには洗濯物、
下にいるのは工房のペットのライオン。
名前はアロンソ、素材は陶、用途は貯金箱。
最近、剥げてきた。

暇なひとり旅

なんで鋳金はこんなに時間がかかるのだろうか。
こんなに手間をかけてまで作るものだろうか。
そもそもなんでこんなことしているんだろうか。

この時間が作品が作品になるために必要な時間であり、そして、
あれ?わたし暇なのかな?暇だからこんなことしているんだっけ?
ああ、暇、暇、暇なんだ。やったね。

MALAMで蝋型制作

買い置きしてあったシリコンゴムを使おうとしたら付属の硬化剤がひとりで硬化していたので、諦めて石膏で型を作った。硬化剤は硬化させるものだよ、硬化しちゃだめだよ。肌はパラフィンと松脂を混ぜた蝋、裏打ちはバティック用のMALAM(マラム)という蝋をそのまま使った。きれいに外れるといい。

大事な金ノコ

鋸はインドネシア語でGERGAJI、グルガジと言います。擬音語かもしれません、グルガジグルガジグルガジグルガジ。日本から持ってきた鋸にインドネシアで買った鋸の歯を付けようとしたら歯の方が5cm長いので、困っています。鋸の歯を切って縮めるか、鋸本体を伸ばすか、どちらも現実的でないので、
そうだ、インドネシアのGergajiを買おう。

燃えろ作業台、カルシファー

原型制作に、湯道付けに、仕上げに
愛用していた作業台をシロアリに
食べられてしまいました。
表面しか残っていないので、しょうがなく
灯油をかけてシロアリごと葬りました。
ああ無情。

作業台
食べるシロアリ
なにすんの

雨季の鋳込み

今日は小さき型を六つ鋳込みました。
インドネシア型火床はようやく完成形に近づき
5時間で鋳込むことができました。
めでたしめでたし。
大雨がやって来たのは、鋳込みが終わって
片付け終わった直後。そして
工房がくるぶしまで水没しました。
今年はついているかもね。

窯焚きぼーぼー作戦

今回は鋳型が小さいので30時間ほどの鋳型焼成。燃料は木の枝と木炭と豆炭。真ん中に扇風機の風取り込み口を作ってみました。最後は扇風機をブロアーに取り替えて、窯の温度は600度に達するはず。
はず。

青銅野菜の作り方

ドリアンの皮にシリコンゴムを被せて取った型に蜜ロウを塗って、ロウが固まる直前にシリコン型ごと丸めて水に放り込む。固まったロウからシリコンをそっと剥がしたものを原型として、石膏鋳型でロストワックス鋳造。鮭の骨で脱酸したブロンズと部分的に真鍮を使用。炭火で温めながら全体にお歯黒を焼き付け、上の方は緑青で少し緑にする。できあがり

ブロンズ脱酸、鮭の骨

ブロンズの脱酸を昔は鮭の骨でやったという情報を聞いたのでやってみました。インドネシア近海には鮭は泳いでいないのでどうしたものかと思っていたら、ちょうど輸入食品屋さんでSalmon boneというパックを発見しました。身がたくさんついていたので、木炭で焼いて美味しくいただいてから、乾燥させてたものを熔けたブロンズの中に放り込みました。鮭の美味しい臭いがして黒い煙が出て、脱酸完了した模様。なんだこれ?!ノロの中から「鮭の腰掛け」が出てきました。鮭の骨がばらけるとこうなる。ブロンズダッサンシャケノホネ!